路線・ダイヤ

これは架空鉄道です。たとえ実在する団体名がでてきたとしても、関係ありません。

路線概説

宮城電気鉄道仙台駅
宮城電気鉄道仙台駅(一部せき先生制作)

 現在、宮城電気鉄道の鉄道線は宮城線のみである。宮城線は、宮城県下第一の都市仙台と、第二の都市石巻とを結ぶ50km弱のインターアーバンであるが、仙台市の人口が100万人を超えるのに対し石巻市の人口は約15万人と大きく差が開いている。このため、現在の運行形態は仙台市東郊への郊外電車に近くなっている。しかし、多賀城市や塩竈市が工業都市であり、松島が全国的に著名な観光地であるなど、仙台駅以外の核も無視できないため、純粋な郊外電車とも言い切れない複雑な様相を呈している。

ダイヤ概要

宮城電気鉄道宮城線停車駅案内
宮城電気鉄道宮城線停車駅案内

 日中の宮城線の需要は、おおまかに分けて4つ

・仙台市内の近郊輸送

・多賀城・塩竈両市への郊外輸送

・松島への観光輸送

・石巻方面への長距離輸送

である。また、朝には多賀城・塩竈両市への通勤や、沿線の学校への通学など、仙台駅を目的地としない流動も多い。さらに2005年からは、沿線の宮城野原に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場が設けられたため、野球ファンの輸送という任務も負っている。

 このうち、特にボリュームの大きい需要は仙台市内の近郊輸送である。多賀城市の中心駅多賀城駅より、近年宅地開発の著しい小鶴新田駅の方が一日の乗車人員が多いのである。この需要に応えるために、地方私鉄ではあるが、日中でも東塩釜まで毎時4本の普通列車を運転しており、時刻表の要らない電車として支持されている。また、平日朝は毎時8本、夕方は毎時6本に増発され、沿線の住宅地や高校の通勤通学に利用されている。

 これと対をなしているのが、急行運転を行う特急急行である。これらは終日毎時各2本交互の計4本であり、普通列車と組になって山陽電車のようなパターンダイヤを形成している。特急は、仙台―石巻間を結ぶ都市間列車でインターアーバンの花形であるとともに、単線区間ではこまめに停車して沿線地域全体の速達性向上をも図る列車である。急行は、仙台側で特急を補完する列車であり、多賀城・塩竈両市への速達輸送と、松島への観光輸送とを行う。特急と急行を合わせると、松島まで速達列車が毎時4本確保されていることになり、観光客を待たせないサービスが売りになっている。また、宮城線は塩竈市内でJR東北本線に近いところを走るが、毎時4本の速達列車が効いているのか、塩竈市中心部の住民はJR塩釜駅より宮城線本塩釜駅の方を好んで利用するようである。

 区間特急は、朝だけ特急に代わって運転される列車である。これは、普通列車が2両編成で本数も少ない石巻側で、長い4両の特急を矢本以東各駅に止めて高校生を輸送しているものである。この区間には、あゆみ野駅に石巻西高校、宮電山下駅に石巻工業高校と石巻好文館高校があり、また、終点宮電石巻駅は石巻高校、石巻桜坂高校、石巻商業高校などの生徒が利用する。

 なお、左の停車駅案内のうち、急行の野蒜→高城町間は片道一本のみ、普通の東塩釜―高城町間は一日数本のみの運転であり、日中東塩釜―高城町間は急行が普通列車の役割を果たす。普通列車はここを境に完全に運転系統が分かれており、仙台―東塩釜間では日中4両編成毎時4本運転、高城町―石巻間では日中2両編成毎時2本運転となっている。特急・急行は終日4両編成である。

宮城電気鉄道宮城線日中ダイヤグラム
赤:特急、青:急行、黒:普通

 上記の運行形態を実際にダイヤグラムで見るとこのようになっている。

 特急は単線区間も含んで全線を走破する列車であり、対向の特急と交換する駅は松島公園、陸前小野、宮電山下である。以前のダイヤでは陸前小野は運転停車による交換だったが、現在はいずれの交換駅でも客扱いを行っている。

 普通列車は、日中上下線とも多賀城で優等列車を待避し緩急接続を行う。以前、多賀城駅は仙台方面の列車が緩急接続できない構造だったが、高架化に合わせてホームの配置を変え、現在のダイヤが完成した。朝夕は、多賀城待避のほかに小鶴新田待避の普通列車も存在する。小鶴新田駅は2面4線で緩急接続可能な構造だが、小鶴新田停車の優等列車がないので通過待避となる。

宮城電気鉄道宮城線配線図
宮城電気鉄道宮城線配線図

仙台駅下り時刻表

仙台駅時刻表
仙台駅時刻表

参考文献

「地元デパートが元気だったころ」、SUISHI'S PHOTO 2017年4月29日閲覧

http://suishi.jugem.jp/?eid=50

宮城電気鉄道:歴史/路線・ダイヤ/車両/その他